"Code for Japan Summit 2016 前夜祭 with TMCN" でLTしました。
2016年11月18日は「Code for Japan Summit 2016 前夜祭 with TMCN」が渋谷のFabCafe Tokyoで開催されました。
cfjsummit2016festival.peatix.com
Code for JAPAN(以下CfJ)は市民の活動でよりよい社会を作っていくというシビックテックのコミュニティです。
TMCNでは昨年のCfJサミットでも子ども向けワークショップやテクノロジーを使った展示、夜のパーティの盛り上げなどをさせて頂き楽しかったです。
2015/11/07 Code for Japan Sumit x TMCNイベント | ソフトウェア開発の株式会社システムフレンド
それでは本編前の盛り上げパーティ「前夜祭」のテイストをさくっと振り返り。
とにかく気になったのがこの最新デバイス。
"UKIWA"っていうらしいです。
みんなこの最新のウェアラブルデバイスを装着して登壇するのがCfJ Summitのルール。
ぼくも装着してLTしましたが、心地よいホールド感、滑っても守ってくれそうな包まれ感、ぎゅっとできる安心感など、これからのプレゼンテーションには必須な神デバイスだと思いました。
こんなLTをさせてもらいました。
今年はVR元年とも言われていますので、身近になったVRやMR技術と地図やオープンデータを絡めたりすると新しいシビックテックなアプリができそうな気がしますね!
なんかいい感じにまとめたぞw
あとはオフィシャルサイトの方にもレポート記事が掲載されているので詳しくはこちらもぜひご覧ください。
Twitterまとめもございます。
というわけでCfJ Summit前夜祭、楽しいお祭りでした!
"UKIWA"は使わない時はすごく小さくできるところもすごい!
さすが最新!
日立エルジーデータストレージさんのTOFセンサーを試してみた
堰を切ったようにいろんなガジェット、デバイスの試用をしています(笑)
さて、今日は日立エルジーデータストレージさんからTOFセンサーを(かなり前に)貸していただいたので接続レポートです。
このセンサーですが、わかりやすく言うとKINECTのように物の距離を測れるDepthセンサーです。
大きな特徴はLAN接続でPCと繋がる、複数台でもひとつのPCでコントロールができる。というところです。
DepthセンサーといえばKINECTが高性能かつ安価で使いやすいですが、KINECTには
- USBケーブルの延長がほぼ不可
- 独立した電源ケーブルから電源供給が必要
- 一つのPCに1台しかつながらない
という制限もあります。
例えば上の動画のような天井の高いスペースで、天井から床に向かって人物をトラッキングし、床に楽しいエフェクトをプロジェクションするようなインタラクティブコンテンツを作る場合、KINECTでは短いUSBしか使えないので、PCを天井に置く?そのPCをどうやって使う?メンテナンスどうする?という頭の痛い問題が常に付きまといます。
その点LAN接続のセンサーであれば余裕をもってPCのところまで線を引っ張ってくることができコンテンツ配置の自由度が上がります。
(ちなみに上の動画は普通のWEBカメラを赤外線カメラに改造したものを使い、USB2.0延長20メートルぐらいでなんとかPCへ入力しています)
というわけで、インタラクティブコンテンツを作られる方にとってこのTOFセンサーはかなり素敵な製品ではないかと思います。
なお本来は店内の人の動線調査等に使うようです。
接続方法
このTOFセンサーはLAN接続ですが電源供給がされるPoE+対応のハブが必要です。
おすすめはこちら
PoEハブの電源プラグはアース付き三穴タイプなっているので二穴への変換プラグも用意しました。
PC - LAN - PoEハブ - ToFセンサー という接続形態としました。
ToFセンサーはデフォルトでは 192.168.0.のサブネットに接続されます。
http://IPアドレス/cgi-bin/network_setting
から設定変更が可能で、僕の場合はサブネットが異なる環境だったのでこちらで変更しました。
サンプルプログラムを起動
今回SDKとサンプルプログラムのご提供も頂きました。
現状SDKはWindows7以降のVisual C++用、x86とx64のものが用意されています。
ライブラリは素直な感じで使いやすそうです。
コンパイル済みのバイナリも提供されているのでそちらを起動して動作確認をすることが可能です。
プログラムからTOFセンサーへ接続するには下記の情報が必要です。
3は自分で設定するのでわかると思いますが、1や2はハードウェアに張り付けられているQRコードを読み取るとわかるようになっています。
これらのパラメータを指定してやり、接続に成功するとDepthデータや赤外線映像が取得できるようになります。
https://youtu.be/3GDydeh4UTkyoutu.be
まとめ
軽くテストした結果を記載しましたが、大規模インタラクティブコンテンツや3Dスキャンなど使いどころによっては大きなメリットがあるセンサーだと思いました。
B向けというところが強いのでコンシューマーが使うには少しハードルがあるかもしれませんが、Unityプラグインなどを作ってクリエイターが触りやすい環境を作ってあげると喜ばれるだろうなと思いました。
引き続きSDK方面を掘っていきたいと思っています。
Makey Makeyで遊んでみた
ちょっと簡単に物体へのタッチをPCで検出したいなというお仕事があって実現方法を考えるのにMakey Makeyを参考に貸してもらいました。
ちょっと余裕が出てきたので(今年は既に気分はお正月)詳しく遊んでみました!
Makey Makeyは端子で通電を検知するとPCにキーやマウスクリックを送るもので、PCからは入力デバイスとして見えるようです。
アプリ側は単純にキーやマウスの入力に反応するようなアプリを作ればなんでもできるというわけです。
多機能なMakey Makey Classicと、よりシンプルな Makey Makey Goが発売されています。
端子の先を触れば(Classicはアースが必要なので2点、Goはアース不要なので1点)通電して音が鳴ったりいろいろできて楽しいです。
身近にコインしか使えるものがなかったのですが、野菜とかお肉とかお魚とかごはんとかなんでも楽器にできる!
結婚指輪はアースとしてもとても役立ちます。
サンプルアプリで色々演奏してみました。
楽しいし、ちょっとしたセンシングにも使えそうなのでよかったらぜひ!
Intel JOULEにWindows IoTをセットアップしてみた
一月ほど前になってしまったのですがIntelの新しい小型ボード「Joule」を貸して頂きました。
なかなか触る時間がなかったのですが少し余裕が出てきたのでOSインストールを行いました。
JouleはRaspberryPiほどのサイズでありながら、高速なプロセッサと拡張性を持ち、4K動画を扱ったりRealSense 3Dカメラを使うこともできるといいます。
Jouleで利用できるOSはLinux, Ubuntu, Windows10 IoT Coreなどがあり、恐らくUbuntuを選択する方が多いような気がするので、敢えてWindows10 IoT Coreをセットアップしてみたいと思います。
セットアップに必要なもの
キットに入っているものだけではセットアップをすることができません。
ぼくは下記のものを追加で購入しました。
- 電源アダプタ
- MicroHDMIケーブル
そのほかにも下記が必要です。
色々と必要なのでこれらを揃えるのに手間取るかもしれません。
はやる気持ちを抑えて、準備しましょう。
OSセットアップ
ここから先、WindowsIoTのセットアップについては少しハマったところもあったのですが、下記の素晴らしい記事をみつけその通りに行ったところうまくいきましたのでご参照ください。
Lチカしよう
Windows IoTのセットアップが終わり、ネットワーク接続設定も終われば下記手順でPC上のVisual Studioからプログラムをデプロイしたり、デバッグすることができます。
1.Windows 10 IoT Core Dashboardをセットアップ
ネットワーク上のIoTデバイスを検出したり管理するツールです。
下記よりダウンロードし、セットアップします。
https://developer.microsoft.com/ja-jp/windows/iot/Downloads
2.デバイスのIPアドレスを確認
IoT Dashboardを起動すると、ネットワーク内のIoTデバイスが自動検出されリスト表示されます。
デバイスのIPアドレスも確認することができます。IPアドレスは後ほどプログラムをデプロイする際に利用しました。
なお、リスト内のデバイスを右クリックし、デバイスの詳細設定などが可能なDevice Portalを開くこともできます。
(HoloLensで初めてDevice Portalを使ったのですが、IoTデバイスでもWindows PhoneでもDevice Portalを開けば色々なんとかなるというインターフェイスは統一されていていいな、と思いました。
3.VisualStudioでデバイス用プログラムを開発
開発環境の構築についてはこちらのガイドの通りに進めました。
Step3 および Step4を実施します。
Step 3 of 4 - Set up Visual Studio | Windows IoT
サンプルプロジェクトは下記よりダウンロードします。
https://github.com/ms-iot/samples/archive/develop.zip
また、ガイドの中にありますが、GPIOのピン番号は1とします。
4.デバイスへデプロイそして実行
このようにしてVisualStudioからx64指定、Device Portalで調べたIPアドレスのRemoteMachineへ向けて実行します。
これで成功するとめでたくLチカ完成です。
ちなみにVisual Studio側でブレークポイントを付ければきちんと止まってデバッグもできるのでとても開発しやすそうです。
さて、続いて本当にやりたかったこと、RealSenseの接続をしてみたいのですが、具体的な情報はComming Soonのようなので少し様子を見てみます。
何かご存知の方、ぜひ教えてください!
沖縄にセンサー&デバイスコミュニティが誕生しました
2016年11月11日から14日まで南の島沖縄に行ってきました!
全国各地にあるTMCNの兄弟コミュニティに新しい仲間、Okinawa MotionControl Network(OMCN)が誕生することになったのでキックオフイベントに参加するためです。
あとせっかくなので家族旅行も兼ねています(笑)
というか大半は家族旅行モードでした。
まずは沖縄の素晴らしい写真たちをご覧ください。
いかがでしょう。
気分は沖縄になりましたか?
それでは本題に入ってゆきましょう。
OMCN vol.01 Kickoff は琉球大学で教室を貸していただき開催となりました。
東京からやってきたメンバーもセッションをもちましたが、やはり地元沖縄の方の話がとても興味深かったですね!
「30日間毎朝1時間VRをやってみたら」
バッカム株式会社 黒川正裕 さん
30日VRをやってみたことで自らの身に起こった新しい進化を軽快に綴ったドキュメンタリー、納得感と最後の爆笑な結末!
「IGDA琉球大学のあり方とやりたい事をすぐにVRでやってみた!」
琉球大学情報工学科 武田和馬さん
内地からこの沖縄の大学にやってきた武田さん、そこで作ってきた素晴らしいVRコンテンツを披露してくれました。
今度東京に来るようなのでまた会えますね!
飛び入り登壇!
CGCG STUDIO INC. 山添 武さん
実は沖縄にあるアジア最大規模のモーションキャプチャースタジオのお話。
美少女キャラの振り付けなんかも山添さんがされているというなんとも言えないお話もw
これまで沖縄のVR事情ってどんな感じなんだろうと思っていたのですが、こうやってイベントでお会いしてみるとギークやコアな方たちがたくさんいるんですね。
本当に来て良かったです。
これがきっかけでまた新しいものが生まれてくるのでしょうね。
そしてイベントの後は観光客は絶対知らなそうな隠れ家的なお店でビールと泡盛を!
沖縄の皆さん、楽しいひと時をありがとうございました。
また呼んでくださいね!
最後にリンクやセッション資料などを。
OMCN - OkinawaMCN (公開Facebookグループ)
女子美祭アートに活かせるテクノロジー講座
2016年10月30日は杉並の女子美術大学の女子美祭に行ってきました。
遊びに行ったわけではなく最新テクノロジーに関心ある生徒さんたちに体験講義をさせて頂けることになりました。
まあとはいっても女子大という聖域に足を踏み入れられるという事実だけですでにテンションは振り切りレッドゾーンですw
講座としては「Unity講座」というタイトルになっています。
ルーム内ではvvvvを使ってカッコイイVJを作る方法だったり、スマホVRのコンテンツ体験、簡単に電子工作が学べる littleBits など最新かつ身近に始められるアートに活かせるテクノロジーが紹介されました。
ぼくは廊下にUnityで開発している「きゃらみらー」体験ゾーンを作らせてもらいました。
実際にUnity+KINECTで作品制作を行いたいという生徒さんもいらっしゃって、熱心に質問をされていました。
うまくできるといいなあ。
通りがかりの子どもたちも狂ったように遊んでいましたねw
学園祭のその他の部分や生徒さんたちの作品もゆっくり見て回ることができました。
思ったよりセンサーなどのテクノロジーを使ったものが多く、インタラクティブ作品制作に簡単に使えるセンサーがあればアートスクールの学生さんは喜ぶだろうなと思いました。
あとMacで動かせるって大事w
あとこういうポスターも面白いですねw
もっと大胆に焼きそば自体を美少年に擬人化したものもありました。
そんなわけで楽しい講義&お祭りでした。
また来年もぜひ。
CEATEC JAPAN 2016 "LAVIE Smart Mirror" 展示
今年の初め、Intel RealSenseハッカソンで「Magical Mirror」という作品を作り、最優秀賞を頂くことができました。
MagicalMirrorは家族の日々のライフログを自然につくってゆく魔法の鏡をイメージした作品です。
このMagicalMirror、ハッカソンの後もNECレノボさんそしてチームメンバーで話し合いを持ちつつ開発を進め、CEATEC JAPAN 2016 レノボブースに「LAVIE Smart Mirror」というコンセプトモデルとして展示を行うことになりました!
こんな立派なブースです!
CEATEC JAPAN 2016 Lenovoブース レポート | レノボジャパン公式
PCのディスプレイを鏡に見立てていたMagicalMirrorは本当のミラーディスプレイを得て(プロトではディスプレイにハーフミラーをDIYで貼って作りました)本当のミラーになりました。
人がこのミラーの前に立つと、インターネットから取得した天気予報、その日のニュース(読み上げ機能付き)、顔認証で特定されるその人のスケジュール、ヘルスケア情報などが表示されます。(デモ用に一部ダミー化はされています)
ジェスチャーでコントロールできる機能も用意しています。
例えば、忙しい朝に歯磨きをしている時間にこれらの情報を確認できれば時間の有効活用ができますよね。
洗面台などでは手が濡れていますからタッチではなくジェスチャーで操作できると便利なシーンもあることでしょう。
システム的には、Windows10が動作するLAVIEとIntel RealSense 3Dカメラをミラーの裏側に。アプリケーションはUnityで構築し、バックエンドはMicrosoft Azureで構築。
このMicrosoft AzureのシステムはLAVIEプリンストールソフト「InfoBoard」のバックエンドサービスと連携して天気やニュースの情報を取得します。
この LAVIE Smart Mirror、今調べてみてびっくりしたのですが国内はもちろんグローバルにかなりたくさんの記事が書かれているようです!
ここに挙げた以外にもたくさんの記事が見つかりました。
お問い合わせも来ているようなので今後さらに進化させてゆきたいですね。
その他にも今回のCEATECにはお友達が出展していたり、アワードで賞をとっていたり、いろいろと面白かったです。
家電メーカーのビジネス展示会という側面と、メイカーのお祭り的要素も出てきているなと思いました。