川崎市の聾学校できゃらみらーを展示
2016年11月19日は、川崎市立聾学校の「かしわ祭」に参加しました。
この学校の隣には富士通本店・川崎工場があり、富士通さんはこのかしわ祭に以前から参加しお祭りを盛り上げてきたそうです。
この川崎工場ではさくらの花びらの舞う春にもイベントがあり、KINECT変身コンテンツ「きゃらみらー」を展示させてもらいました。
この時の子どもたちの狂喜乱舞ぶりを見た富士通総務部の方からのリクエストがありこのかしわ祭での展示が実現しました。
というわけで、学校内に富士通ブースができました。
このイベントのために富士通の女子バスケットボールチーム「レッドウェーブ」のマスコットキャラクター「レッディ」もきゃらみらーにやってきました。
そして、体験中の記念撮影をする機能を設け、撮影結果は自動的にフォトカードとしてプリントアウトされます。
体験した皆さんにおみやげとしてたくさん持って帰っていただけました。
そしてブースにはほかにも音声を瞬時に文字に変換してくれる「LiveTalk」も。
LiveTalkを使えば、手話がわからなくても会話を文字として耳の不自由な子どもたちに伝えることができます。
さらに、音を髪の毛への振動や光で伝える「Ontenna」も。
このようなテクノロジーを使って耳の不自由な子どもたちとコミュニケーションを図るツールたちの活躍でもりあがりましたね!
さらになんと帝国軍までサプライズで遊びに来てくれました!
これはビックリ!めちゃめちゃテンション上がりました。
世界規模のコスチューミング団体「The 501st Legion(第501軍団)」の日本支部からボランティアで来られていたんですね!
Japanese Garrison - Japan Chapter of the 501st Legion (第501軍団 日本部隊)
というわけで楽しかったかしわ祭、宇宙を超えた記念写真も撮って貰えました!
そしてなにより自分が作ったアトラクションでたくさんの子どもたちが楽しんでくれて本当によかったです。
NVIDIA GeForce GTX 950 搭載BRIXを試してみました
NVIDIA GeForce GTX 950 を搭載したベアボーンキット "GB-BNi7G4-950 (rev. 1.0) " をお借りすることができましたので検証を行いました。
スペックは下記の通りです。
- 第6世代 Intel® Core™ プロセッサー搭載
- ウルトラコンパクト設計 (300 x 230 x 30mm)
- グラフィックス Nvidia GTX950搭載
- 2 x M.2 SSD (2280) スロット
- 2 x SO-DIMM DDR4 スロット (2133 MHz)
- Intel® IEEE 802.11 ac, Dual Band Wi-Fi & Bluetooth 4.2 NGFF M.2 カード搭載
- 2 x USB3.1 (1* USB Type-C™)
- 3 x USB 3.0
- 4 x Mini DP
- Intel Gigabit Lan
- ヘッドフォンとマイク 端子搭載
mini-displayポートが4つあり、4K映像を4枚ディスプレイに出力することが可能です。
その他のポートはこのように実用に十分なものが揃っています。
Wi-Fiについては外部アンテナを接続するかたちとなります。
セットアップ
ベアボーンキットなので、SSDとメモリは別途用意し、スロットに差す必要があります。
今回はWindows10をセットアップしました。
Windows10メディア作成ツールでセットアップ用のUSBフラッシュメモリを作成し、セットアップを行いました。
ドライバー類はディスクで提供されており、セットアッププログラムを起動すれば途中に再起動を挟みつつ自動的にセットアップが行われました。
パフォーマンステスト
先回お借りしたキットではGPUがCPUインテグレートだったためぼくの用途では思ったほどパフォーマンスが出なかったのですが、今回はどうでしょう。
きゃらみらーを起動してみました。
全く問題ないですね!
Unity Editor上でProfilingした結果です。
なぜかUnityEditorで実行するとキャラクターがカクついたのですがFPS的には問題ないようです。exe実行では体験上の問題は全くありませんでした。
Unity5.5を利用したのでもしかしたらEditorになんらかの問題があるのかもしれないと思いつつ、深く追ってはいません。
次に前回検証したIntel RealSense R200のDepthに対して独自ボーン認識&映像データを激しくファイル出力をするプログラムを検証してました。
前回は22FPS程度までしかパフォーマンスが出ませんでした。
対する今回は余裕しゃくしゃくです。
SSDの恩恵でディスクI/Oもとても低負荷で推移しています。
というわけで、この新しいBRIX。
グラフィックを多用する方にはオススメの機体ではないかと思います。
"Code for Japan Summit 2016 前夜祭 with TMCN" でLTしました。
2016年11月18日は「Code for Japan Summit 2016 前夜祭 with TMCN」が渋谷のFabCafe Tokyoで開催されました。
cfjsummit2016festival.peatix.com
Code for JAPAN(以下CfJ)は市民の活動でよりよい社会を作っていくというシビックテックのコミュニティです。
TMCNでは昨年のCfJサミットでも子ども向けワークショップやテクノロジーを使った展示、夜のパーティの盛り上げなどをさせて頂き楽しかったです。
2015/11/07 Code for Japan Sumit x TMCNイベント | ソフトウェア開発の株式会社システムフレンド
それでは本編前の盛り上げパーティ「前夜祭」のテイストをさくっと振り返り。
とにかく気になったのがこの最新デバイス。
"UKIWA"っていうらしいです。
みんなこの最新のウェアラブルデバイスを装着して登壇するのがCfJ Summitのルール。
ぼくも装着してLTしましたが、心地よいホールド感、滑っても守ってくれそうな包まれ感、ぎゅっとできる安心感など、これからのプレゼンテーションには必須な神デバイスだと思いました。
こんなLTをさせてもらいました。
今年はVR元年とも言われていますので、身近になったVRやMR技術と地図やオープンデータを絡めたりすると新しいシビックテックなアプリができそうな気がしますね!
なんかいい感じにまとめたぞw
あとはオフィシャルサイトの方にもレポート記事が掲載されているので詳しくはこちらもぜひご覧ください。
Twitterまとめもございます。
というわけでCfJ Summit前夜祭、楽しいお祭りでした!
"UKIWA"は使わない時はすごく小さくできるところもすごい!
さすが最新!
日立エルジーデータストレージさんのTOFセンサーを試してみた
堰を切ったようにいろんなガジェット、デバイスの試用をしています(笑)
さて、今日は日立エルジーデータストレージさんからTOFセンサーを(かなり前に)貸していただいたので接続レポートです。
このセンサーですが、わかりやすく言うとKINECTのように物の距離を測れるDepthセンサーです。
大きな特徴はLAN接続でPCと繋がる、複数台でもひとつのPCでコントロールができる。というところです。
DepthセンサーといえばKINECTが高性能かつ安価で使いやすいですが、KINECTには
- USBケーブルの延長がほぼ不可
- 独立した電源ケーブルから電源供給が必要
- 一つのPCに1台しかつながらない
という制限もあります。
例えば上の動画のような天井の高いスペースで、天井から床に向かって人物をトラッキングし、床に楽しいエフェクトをプロジェクションするようなインタラクティブコンテンツを作る場合、KINECTでは短いUSBしか使えないので、PCを天井に置く?そのPCをどうやって使う?メンテナンスどうする?という頭の痛い問題が常に付きまといます。
その点LAN接続のセンサーであれば余裕をもってPCのところまで線を引っ張ってくることができコンテンツ配置の自由度が上がります。
(ちなみに上の動画は普通のWEBカメラを赤外線カメラに改造したものを使い、USB2.0延長20メートルぐらいでなんとかPCへ入力しています)
というわけで、インタラクティブコンテンツを作られる方にとってこのTOFセンサーはかなり素敵な製品ではないかと思います。
なお本来は店内の人の動線調査等に使うようです。
接続方法
このTOFセンサーはLAN接続ですが電源供給がされるPoE+対応のハブが必要です。
おすすめはこちら
PoEハブの電源プラグはアース付き三穴タイプなっているので二穴への変換プラグも用意しました。
PC - LAN - PoEハブ - ToFセンサー という接続形態としました。
ToFセンサーはデフォルトでは 192.168.0.のサブネットに接続されます。
http://IPアドレス/cgi-bin/network_setting
から設定変更が可能で、僕の場合はサブネットが異なる環境だったのでこちらで変更しました。
サンプルプログラムを起動
今回SDKとサンプルプログラムのご提供も頂きました。
現状SDKはWindows7以降のVisual C++用、x86とx64のものが用意されています。
ライブラリは素直な感じで使いやすそうです。
コンパイル済みのバイナリも提供されているのでそちらを起動して動作確認をすることが可能です。
プログラムからTOFセンサーへ接続するには下記の情報が必要です。
3は自分で設定するのでわかると思いますが、1や2はハードウェアに張り付けられているQRコードを読み取るとわかるようになっています。
これらのパラメータを指定してやり、接続に成功するとDepthデータや赤外線映像が取得できるようになります。
https://youtu.be/3GDydeh4UTkyoutu.be
まとめ
軽くテストした結果を記載しましたが、大規模インタラクティブコンテンツや3Dスキャンなど使いどころによっては大きなメリットがあるセンサーだと思いました。
B向けというところが強いのでコンシューマーが使うには少しハードルがあるかもしれませんが、Unityプラグインなどを作ってクリエイターが触りやすい環境を作ってあげると喜ばれるだろうなと思いました。
引き続きSDK方面を掘っていきたいと思っています。
Makey Makeyで遊んでみた
ちょっと簡単に物体へのタッチをPCで検出したいなというお仕事があって実現方法を考えるのにMakey Makeyを参考に貸してもらいました。
ちょっと余裕が出てきたので(今年は既に気分はお正月)詳しく遊んでみました!
Makey Makeyは端子で通電を検知するとPCにキーやマウスクリックを送るもので、PCからは入力デバイスとして見えるようです。
アプリ側は単純にキーやマウスの入力に反応するようなアプリを作ればなんでもできるというわけです。
多機能なMakey Makey Classicと、よりシンプルな Makey Makey Goが発売されています。
端子の先を触れば(Classicはアースが必要なので2点、Goはアース不要なので1点)通電して音が鳴ったりいろいろできて楽しいです。
身近にコインしか使えるものがなかったのですが、野菜とかお肉とかお魚とかごはんとかなんでも楽器にできる!
結婚指輪はアースとしてもとても役立ちます。
サンプルアプリで色々演奏してみました。
楽しいし、ちょっとしたセンシングにも使えそうなのでよかったらぜひ!
Intel JOULEにWindows IoTをセットアップしてみた
一月ほど前になってしまったのですがIntelの新しい小型ボード「Joule」を貸して頂きました。
なかなか触る時間がなかったのですが少し余裕が出てきたのでOSインストールを行いました。
JouleはRaspberryPiほどのサイズでありながら、高速なプロセッサと拡張性を持ち、4K動画を扱ったりRealSense 3Dカメラを使うこともできるといいます。
Jouleで利用できるOSはLinux, Ubuntu, Windows10 IoT Coreなどがあり、恐らくUbuntuを選択する方が多いような気がするので、敢えてWindows10 IoT Coreをセットアップしてみたいと思います。
セットアップに必要なもの
キットに入っているものだけではセットアップをすることができません。
ぼくは下記のものを追加で購入しました。
- 電源アダプタ
- MicroHDMIケーブル
そのほかにも下記が必要です。
色々と必要なのでこれらを揃えるのに手間取るかもしれません。
はやる気持ちを抑えて、準備しましょう。
OSセットアップ
ここから先、WindowsIoTのセットアップについては少しハマったところもあったのですが、下記の素晴らしい記事をみつけその通りに行ったところうまくいきましたのでご参照ください。
Lチカしよう
Windows IoTのセットアップが終わり、ネットワーク接続設定も終われば下記手順でPC上のVisual Studioからプログラムをデプロイしたり、デバッグすることができます。
1.Windows 10 IoT Core Dashboardをセットアップ
ネットワーク上のIoTデバイスを検出したり管理するツールです。
下記よりダウンロードし、セットアップします。
https://developer.microsoft.com/ja-jp/windows/iot/Downloads
2.デバイスのIPアドレスを確認
IoT Dashboardを起動すると、ネットワーク内のIoTデバイスが自動検出されリスト表示されます。
デバイスのIPアドレスも確認することができます。IPアドレスは後ほどプログラムをデプロイする際に利用しました。
なお、リスト内のデバイスを右クリックし、デバイスの詳細設定などが可能なDevice Portalを開くこともできます。
(HoloLensで初めてDevice Portalを使ったのですが、IoTデバイスでもWindows PhoneでもDevice Portalを開けば色々なんとかなるというインターフェイスは統一されていていいな、と思いました。
3.VisualStudioでデバイス用プログラムを開発
開発環境の構築についてはこちらのガイドの通りに進めました。
Step3 および Step4を実施します。
Step 3 of 4 - Set up Visual Studio | Windows IoT
サンプルプロジェクトは下記よりダウンロードします。
https://github.com/ms-iot/samples/archive/develop.zip
また、ガイドの中にありますが、GPIOのピン番号は1とします。
4.デバイスへデプロイそして実行
このようにしてVisualStudioからx64指定、Device Portalで調べたIPアドレスのRemoteMachineへ向けて実行します。
これで成功するとめでたくLチカ完成です。
ちなみにVisual Studio側でブレークポイントを付ければきちんと止まってデバッグもできるのでとても開発しやすそうです。
さて、続いて本当にやりたかったこと、RealSenseの接続をしてみたいのですが、具体的な情報はComming Soonのようなので少し様子を見てみます。
何かご存知の方、ぜひ教えてください!
沖縄にセンサー&デバイスコミュニティが誕生しました
2016年11月11日から14日まで南の島沖縄に行ってきました!
全国各地にあるTMCNの兄弟コミュニティに新しい仲間、Okinawa MotionControl Network(OMCN)が誕生することになったのでキックオフイベントに参加するためです。
あとせっかくなので家族旅行も兼ねています(笑)
というか大半は家族旅行モードでした。
まずは沖縄の素晴らしい写真たちをご覧ください。
いかがでしょう。
気分は沖縄になりましたか?
それでは本題に入ってゆきましょう。
OMCN vol.01 Kickoff は琉球大学で教室を貸していただき開催となりました。
東京からやってきたメンバーもセッションをもちましたが、やはり地元沖縄の方の話がとても興味深かったですね!
「30日間毎朝1時間VRをやってみたら」
バッカム株式会社 黒川正裕 さん
30日VRをやってみたことで自らの身に起こった新しい進化を軽快に綴ったドキュメンタリー、納得感と最後の爆笑な結末!
「IGDA琉球大学のあり方とやりたい事をすぐにVRでやってみた!」
琉球大学情報工学科 武田和馬さん
内地からこの沖縄の大学にやってきた武田さん、そこで作ってきた素晴らしいVRコンテンツを披露してくれました。
今度東京に来るようなのでまた会えますね!
飛び入り登壇!
CGCG STUDIO INC. 山添 武さん
実は沖縄にあるアジア最大規模のモーションキャプチャースタジオのお話。
美少女キャラの振り付けなんかも山添さんがされているというなんとも言えないお話もw
これまで沖縄のVR事情ってどんな感じなんだろうと思っていたのですが、こうやってイベントでお会いしてみるとギークやコアな方たちがたくさんいるんですね。
本当に来て良かったです。
これがきっかけでまた新しいものが生まれてくるのでしょうね。
そしてイベントの後は観光客は絶対知らなそうな隠れ家的なお店でビールと泡盛を!
沖縄の皆さん、楽しいひと時をありがとうございました。
また呼んでくださいね!
最後にリンクやセッション資料などを。
OMCN - OkinawaMCN (公開Facebookグループ)